高3から始める数学の勉強の仕方

高校数学

 

大学受験で数学を使うが模試ではいまいち点数が取れないという方がいると思います。

中学生の時は得意だったけど高校に入ってから部活と課題で忙しい1年2年を過ごしてきました。

気づいたら高校3年生になっていて、どこから数学を勉強すればよいか迷ってしまいます。

高3からの数学の勉強の仕方

数1数2で優先的に勉強する分野

つぶちゃん

今高3ですけど数学はどこから勉強したらよいのですか?

進研模試は何点ぐらいでしたか?

つぶちゃん

10点台でした。

まずは数ⅠAなら2次関数、三角比、確率をやってください。

数ⅡBなら数列、微分積分とベクトルの勉強がおすすめです。

つぶちゃん

どうしてですか?

共通試験や私立の大学入試でも必ず出題される分野だからです。

それに独立していて勉強しやすい分野ということもあります。

つぶちゃん

独立?

例えば数Ⅱの三角関数は三角比と2次関数、2次不等式の範囲が入っています。

三角関数を1から始めるには前の分野から勉強しないと理解は難しいです。

 

確率や数列ベクトルは1からスタートしやすいからです。

つぶちゃん

なるほど

2次関数は2次方程式、2次不等式m入ってしまいますが、頻出なので勉強しないわけにはいきません。それに三角比や指数関数にも入ってきてしまいます。

模試で早く結果を出したいという方は2次関数、三角比、確率、数列、微分、ベクトルから先に勉強することをおすすめします。

具体的な各単元の勉強法について

2次関数の勉強の仕方

平方完成

2次関数を勉強するのには平方完成が速くできるように練習しなければなりません。

入試では係数が文字であることが多いので、

「くくり、半分、2乗を引き、かっこの前の数をかける」何度も練習してください。

グラフを書くときは軸、y切片とx軸との交わりを意識してください。

軸を意識するのは、場合分けのためです。入試の2次関数は模試のように場合分けの問題が多く出ます。

2次関数の場合分け

軸と変域で場合分けするのがコツです。

軸がx=aで変域が-2≦x≦2なら、a<-2のときと-2<a<2のときとa<2のときで考えてください。

グラフをしっかり書いて変域を色ペンなどで濃くなぞってください。

下に凸の2次関数だと場合分けが足りませんが、まずはこの3か所で分けられるようにして下さい。

軸の数値が決まっていて変域が文字のときでも同じように考えてください。

場合分けのコツ 軸と変域で場合分け

y切片の意識

y切片というのは2次関数がy軸と交わる場所です。

0を通るのか、0より上のプラスを通るのか0より下のマイナスを通るのかを考えてグラフを書きます。

なぜ意識してほしいかというとグラフが書きやすくなるということもありますが、2次不等式や数2の解と係数の問題のためになります。

解がこの範囲でプラスになるとき~という問題や、2つの解で1つが負で1つが1より大きいときの~

という問題に遭遇することになります。その時のために意識しておいてください。

x軸との交点

2次関数がx軸と交わるときはyが0になっています。

グラフを書くときにx軸と交わるか、座標が簡単に求められるかも意識して書いてください。

平方完成するよりも速く描けるように場合もあります。微分積分で面積を考えるときに威力を発揮します。

2次関数の学習と一緒に2次方程式・2次不等式を

どんな時に平方完成するのか、yに0を代入して因数分解するのか、判別式を使うのか説明できるようにして下さい。

因数分解できそうだからとりあえずやってみると、どうしたらよいのか戸惑ってしまいます。

たまたま正解しても次に正解できるとは限りません。

平方完成するとグラフの頂点と軸がでます。

yに0を代入するとx軸との交点のx座標を求める2次方程式になります。

yに0を代入して判別式を行うと頂点がx軸より上か下か、接するのかがわかります。

x軸との交点の個数を求めることが出来ます。

因数分解するか平方完成するか判別式を使うかしっかり理解しよう

三角比の勉強の仕方

三角比では計算分野と図形分野の2つあるとみてください。

計算では図形のための正弦定理と余弦定理、三角関数のための三角比の方程式があります。

数Ⅰの三角比なら図形の比重が高くなっています。

sinθとcosθの理解

まず初めにやらなくてはいけないことはsinθの理解です。

sinθとは何でしょうか?

直角三角形で斜辺を1としたときのθ側の辺の大きさのことです。

30°60°90°の直角三角形なら対する辺の比は1:√3:2です。

すべて斜辺の大きさの2で割ると1/2:√3/2:1になります。

それでsin30°=1/2になります。

半径1の円を描いてsin120°=   cos180°=  がパッと答えられるように練習しましょう。

図と位置関係が把握できればsinθ=1/2のときθは?と聞かれてもすぐにい30°、150°と答えられるようになります。

三角比の不等式の問題は三角関数で必ず使うので図をしっかり書いて確認してください。

三角比の図形問題と円

中3の円の知識が必要になります。

円に内接する四角形の向かい合った角の和が180°になることや、同じ弧に対する中心角は円周角の2倍になるなどです。

入試では平面図形として接弦定理や角の2等分線の性質も混じってきます。

余弦定理

また余弦定理は公式に数値を当てはめるというよりもリズムで覚えてください。

aの2乗= で始める形とcosθ= で書き始めるもの2つともパッと出せるようにしておくと速く解けるようになります。

aの2乗= からcosθ= の式に変形できるように練習してください。

正弦定理

a/sinA=2Rが正弦定理ですが、aの値を求めるときに先に式を変形してから代入すると分数の分数を避けることが出来ます。

a=2R×sinA

どんな時に正弦定理を使うのか余弦定理を使うのか、面積を求める公式を使うのか、角の2等分線の性質を使うのかがカギです。

三角形で2辺と1つの角がわかっているときは余弦定理です。

3辺がわかり1つの角を求めたいときも余弦定理です。

3角形は3つの角があります。その角に対する辺も3つあります。

この3組の辺と角のうち2組について考えるときに正弦定理を使いまう。

また、三角形の外接円の半径がかかわってきたら正弦定理を使うことが多いです。

確率の問題の勉強の仕方

場合の数ではCとPを説明できるように

場合の数のCとPの違いを簡単に表すと、

Cは選ぶ は選んで並べる になります。

だから10C3  は10個の中からC個選ぶのと

10P3では10個の中から3個を選んで3個を並べるになるので10P3の方が6倍大きな数になります。

10P3=10C3×3!

確率の問題でも図をしっかり描く

簡単な確率の問題でも図をしっかり描く癖をつけて下さい。

確率の問題は文が長いのが特徴です。読みながら簡単な図を描いて読み終わるころにはおおよその図が書けていればあとは整理して書き直しやすくなります。

いきなり書けと言われても難しいので簡単な問題から練習してください。

問題の意味の理解が難しいとき

入試問題では理解が難しいことがあります。

そんなときは理解できるまで実際に書き出して下さい。例えば

さいころをn回投げるとき6の目が3回出る確率をPnとする…

とあったらさいころを4回投げるとどんな式か、5回ではどんな式になるか書き出すと見えてきて式を立てられることがあります。

確率の問題では図を描く 書き出す

条件付確率は分母を減らす

条件付確率は難しいイメージがあります。

でも分母が変わるだけと知っておくと理解できます。例えば

ある部屋があります。部屋の広さを10とすると畳は部屋の半分にあるので5になります。イスが1を占めています。

問題① 部屋の広さの何分のいくつがイスの大きさか? 答えは1/10になります。

問題② 畳の広さの何分のいくつがイスの大きさか? 答えは1/5になります。

しかし条件付確率の聞き方では、

ある人が畳に座ったとして、畳の上の椅子に座る確率は?と聞いてきます。

式は1/10÷1/2 として1/5の答えに導いています。

最初に解いたように分母をしっかり小さくしてから答えを出すと分かりやすくなります。

条件付確率の「条件」とは分母を小さくするという意味

数列は勉強しやすい

数列は苦手な人が多いです。

とくに漸化式は嫌われてしまっています。

苦手な漸化式とは

漸化式というのは大まかに言いますと、等差数列と等比数列が混ざっている感じです。

混ざっていて考えにくいので漸化式を解くには、

「引いておいて等比数列に直す」

という方法を使います。

それに漸化式はいくつかのパターンの中から出題されます。

抑えてしまえばあとは知っている漢字を書くようなものです。

シグマの意味を理解しよう

Σの記号が出てきます。意味をしっかり確認しましょう。

基本的な意味は「数値を代入して足し合わせる」

意味を確認してもう一度復習してみてください。

2度目の勉強ということもあり、きっと飲み込みがよくなっているはずです。

数列を得意にするには

数列をもっとできるようにするには公式を導いてみることが大切です。

等差数列の一般項や等差数列の和の公式、

等比数列の一般項や等比数列の和の公式を導いてみよう。

教科書に書いてあります。

数列を得意にするには公式を理解して公式を導く パターンを抑える

ベクトルの勉強の仕方

ベクトルは平面ベクトルと空間ベクトルがありますが、徹底的に平面ベクトルの勉強をするのがおすすめです。

なかでも「3点が一直線上にあるとき」の問題と

三角形ABCで1:2と2:3に内聞する点の交点をPとしてt:(1-t)を利用してAPを求める問題をたくさん解いてください。

同じ問題でも繰り返して出来るだけ速く解けるようにしてください。

どうもつっかえるようなら、内積の問題や6角形でADを表す問題を解いて練習してください。

 

 

コメント