子供に「なんで勉強しなくてはいけないの?」
「将来、数学の方程式は使うの?」「古文って昔の日本語だから使う機会はないはず」
「歴史みたいに昔の年号を覚えて何の得があるの?」
と聞かれて「子供は勉強するものなの」と答えたことはありませんか。
子供は納得していません。もし自分が子供のころにそのように言われたら納得するか考えてください。
知識を入れ考え行動する
勉強はもちろん遊び食事、人との会話、何をしても学べることがたくさんあります。
でも人によって多くを取り入れることが出来たり、何も得ることがなかったりします。
遊びでも仕事でも勉強でも基本になっていることは
1.知識を入れる
2.考える
3.行動する
そして4番目として結論に達して反省したり工夫してもう1度やってみることを繰り返しています。
2番目と3番目を同時に考えながら行動すると早く結論が出ますが、
失敗が増えて動きたくなくなってしまいます。
多くの人は1,2,3を繰り返します。
勉強からこの基本動作を身に着けています。
5科目から基本動作を学んでいます。たくさん学ぶと、未体験のことを自分で解決できるようになる大人になることが出来ます。
国語から学べること
国語の勉強では漢字やことわざといった直接に役に立つものがあります。
小説や説明文を学ぶのは読解力がつくからだといわれていますが、この先大人になってから本を読まないと言うのなら必要はありません。説明書もほとんど読まなくても生活できます。
音読することで得られること
国語の授業で音読する機会があります。
先生の後に読んだり、指名されて読む形もあります。
音読することで物語が頭に入りやすいという長所もありますが肝心なのは
【人前で話す】【話のリズム】【聞きやすい声にする】
といったコミュニケーション能力を上げる練習になります。
同じ高さの音で話したり自分の言いたいことを一息で言う人をテレビで見かけますが、
聞いていて息苦しくなります。
同じ内容でも「はい」から「いいえ」と返事が変わってしまいそうです。
抑揚や音程をつけて読むことで相手を不快にさせてしまうことが防げます。
学校の国語の先生やクラスの上手な生徒をお手本に読んで下さい。
小説からの読み取り
人が何を考えているのか知ることは難しいです。
自分自身でも何を考えているのか分からないときもあります。
登場人物の心情や行動を深く考えることで一般的な考えを知ることが出来ます。
つまり心理学を学んでいることになります。
考えがみんなと全く違うのは個性でいいと思います。
でも一般的な考えは「常識」と呼ばれるものです。
それを知らないと周りの人の迷惑になることがあります。
その結果自分が嫌われてしまいます。
体育の入場行進の練習は人にあわせる練習です。
塀の中で刑務官に目をつけられないようにするためではありません。
人にあわせることで勉強して一般的な考えを持ってこそ個性が輝きます。
一般的な考えを知っておくことで人の嫌がることが何なのかが分かります。
人を嫌な気分にさせないことで争いを減らすことが出来ます。
国語の小説の読み取りは道徳と心理学の勉強でもあります。
説明文から学べること
小さな子供のはなしでは、いきなり知らない「たかしくん」が出てきても
子供が楽しそうにしてかわいいから「そうなんだ。たかしくんはおもしろいね」
こちらもうれしくなれます。
しかし50過ぎの人が「ミチコちゃんが」と言ってきたら
「誰だよ。そんなんだから2千円貸してもらえなかったんだよ」
と言われてしまいます。
自分が分かればいいとしていると、こんな大人になってしまいます。
国語の説明文は論理的に伝える勉強です。
お手本を用いて説明の仕方を勉強します。
また相手の人が何を言っているか読み取る練習にもなります。
言いたいことを「先」「中」「後」のどこに置くかは人それぞれです。
人の話の急所を見抜き把握して、相手が話を進めている間に自分の答えを考えることが出来ます。
また言いたいことの置く場所を変えることで相手への印象が変わることも学べます。
「先」に置くことで相手に伝えやすくなりますが、冷たい印象を与えてしまうこともあります。
「中」に結論を持ってくると隠されているようで伝えにくくになります。
「後」に結論を持って行っても回りくどさを与えてしまいます。
相手の方に合わせて内容を組み立てられるのが一番です。
話したり聞くだけではこのようなことは意識しにくいので、国語の勉強をしています。
国語の勉強でやり取りが円滑に進みます
社会から学べること
「行かない国の特産物を覚えて何になるの?」「カタカナばかりで覚えにくい」
社会をやりたくない理由はいくらでも出てきてしまいます。
収脳スペースを広げる
大人になってからあれこれ覚えようとしても簡単にはいきません。
硬くなった頭に詰め込んでもストレスになり病気になることもあります。
頭が若いうちに柔らかいうちに暗記できるスペースを広げたほうが得策です。
大人のは花瓶のように硬くて、無理に詰め込もうとすると割れてしまいます。
子供のうちは無限に広がるゴムの容器のようになっているので、容器が硬くなる前に広げておかなくてはなりません。
しかし詰め込めるだけ詰め込んでも、どこに何があるか分からないと使い物にならないゴミ捨て場のようなものになってしまいます。そうなっていないかテストをして確かめています。
すぐに答えが出せる練習になる
「えーとえーと、ここまで出ているのに」大人になるとこんなことがあると思います。
家に帰ってから思い出して「なぜあのとき思い出せなかったのだろう」後悔してしまいます。
せっかく容器に詰め込んだのだから、整理してどこに何があるのか把握したいです。
だからノートにまとめて、つながりをつけてます。
年号は引き出しの番号のようなものです。
関連付けるということは整理して引き出しにしまうことです。
「覚えて何になるの?」ではなく、
【せっかく覚えたものを役立てられるように工夫する】と考えられるようにしてください。
せっかく良い桐のタンスを持っているのなら何段目には何を入れるか決めておきたいものです。
「靴下は一番下の左側。」
すぐに取り出せて遅刻しなくなります。
計画を立てる練習になる
数学から学べること
数学を勉強するのは
・頭の回転が速くなる
・考える力をつける
・想像力をつける
ことだと思います。
頭の回転が速くなる
頭の回転がいいというのは【答えがすぐ出る】ことです。
1日が24時間というのはみんな平等になっています。
回転が速いと速く処理が出来て結果的に1日の時間が増えることと同じになります。
遅いパソコンは敬遠されてしまいます。
速く処理できるものは重宝されます。
人の話を聞く時も理解するのが速くなります。
出来る人と呼ばれる人に近づきます。
考える力がつく
仕事をしていたり生活をしていると問題に当たります。
人に聞けば何とかなることが多いですが、自分で何とかしないといけない場合もあります。
「こうしてこうして、こうすれば何とかなる」
人から教えてもらわないと動けない人はたくさん存在します。
自分で計画を立てられて実行できる人は希少価値が上がります。
考えられないと、反省が出来ません。
反省でなく後悔で終わってしまいます。
それでは自分を苦しめるだけでいいことがありません。
どこがいけなかったかを見つけた後、
どうしたらいいか見つけられます。
この手順は図形問題や文章問題をみて急所を見抜き、式を作ることで磨くことが出来ます。
問題が見つかっても実行しないと解決に至りません。
数学のテストで式が作れれば部分点がもらえることがあります。
日常生活で問題点を見つけたら人に任せると解決できます。
しかし自分でできないと具体的な指示が出せませんし、お金がかかります。
だから式を正確に解くことで実行力がつきます。
想像力がつく
図形問題は想像力をつけるためにあります。
医学部受験に数学が必要な1つに想像力をつけてほしいからだと考えます。
手術をする前に頭の中でまずこうして、次にこうして
と考えるには想像力が必要になります。
宅急便のドライバーは担当地区の荷物を割り当てられて、どの道を通ってどこから行くかを想像します。
手際よくいかないと間に合いません。
時間指定があったり留守もあるのでその都度考えなければなりません。
イメージして組み立てる。
図形問題で磨けます。
図形問題では想像力をつけること以外にも【持っている武器をどう扱うか】の練習にもなります。
三平方の定理、角の2等分線、円周角、相似、合同。
図形問題ではこの中のものをいくつか使います。
しかし簡単には使わせてくれません。見抜く力が必要になります。
例えば玉ねぎ、にんじん、ジャガイモ、カレー粉があります。
何を作ったらよいでしょうか?これでは問題になりません。
そこで「カレー粉」を隠します。そうすることで選択肢が増えます。
シチュー、スープなどなど。
答えのカレーにたどり着くには決定的なヒントを探さなくてはなりません。
1つ隠して推理させる。
数学の問題のよくある手口です。
証明問題はなぜあるのか
数学嫌いになる1つに証明問題があげられます。
筋道を立てて人に説明することにつきます。
何を言っているのか分からない人とは話したくありません。
お店にそんな人がいたら行きたくなくなります。
争いも増えてしまいます。
「なんで俺の気持ちをわかってくれないんだよ」
何を言っているのか分からないからだと思います。
しかもそんな人は人の気持ちをわかろうともしません。
敬遠されます。孤立します。
証明問題が得意になると
相手にわかりやすく、正確に伝える。さらに説得するように説明できる。
人生で相当有利にはたらくはずです。
英語から学べること
ほとんどの国は2か国語を話せます。
日本語の便利さを知ることが出来る。
直接的に語学力が上がる。
理科から学べること
学校の先生は指導する前に一言、なぜ必要なのかを言ってあげると納得して動けるようになるはずです。
でもそうしないのは国から禁止されているからだと考えます。
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